最近、どうしてもブログをアップできません。
ここで紹介したいようなトピックは色々あるのですが。
今後の「予告」としてタイトルだけ紹介すると、
-Harm reductionと薬剤師
-私を訪問してくださる方々
-Travel medicineの勉強会から
-薬局実習についての予備知識(体験談)の続き
-EE対策おススメ問題集
などなどです。
更に追い討ちをかけるように、来週からの2週間は国外に出かけてしまい、
この間ブログはアップできません。
11月のOSCEを受験予定の方、本番に向けて激しいトレーニングを続けてください。
「練習」に勝る近道はありません。
2014年9月21日日曜日
2014年9月20日土曜日
Therapeutic Thought Process Algorithm
タイトルに記したようなものがあります。
アルゴリズムになっており、実際の症例があれば分かりやすいかと思いますが、
例えば「副作用が起きたら...」という設定で、流れにのって思考する練習をしてみてください。
NAPRAのサイトでダウンロードできます。
http://napra.ca/Content_Files/Files/algorithm.pdf
アルゴリズムになっており、実際の症例があれば分かりやすいかと思いますが、
例えば「副作用が起きたら...」という設定で、流れにのって思考する練習をしてみてください。
NAPRAのサイトでダウンロードできます。
http://napra.ca/Content_Files/Files/algorithm.pdf
2014年9月13日土曜日
9月11日のセミナー報告
今回も少数精鋭のセミナーでしたが、その分非常にインタラクティブで、内容の濃いものにすることができました。今後も、カナダの薬剤師を目指す方、特に実地試験であるオスキーに不安を覚えられている方は是非ご参加頂ければと思います。
以下、オスキーの核となる部分をまとめますが、これはDrug Related Problem(DRP)と呼ばれる考え方です。簡単に説明すれば、薬にまつわる問題は、常に7つの分類のいずれかに該当し、これに基づいて問題を解決していくもので、これはNAPRA(National Association of Pharmacy Regulatory Authorities)が薬剤師の業務のスタンダードとして位置づけている考え方です。
日本で大学を卒業し、薬剤師として仕事をしていれば、これはほとんど「常識」的な考え方ではありますが、PEBCオスキーの各設問の7分間の時間枠で、全て英語で、DRPを発見し、解決策を提示し、フォローアップしていくのは、はっきりいって簡単なことではありません。
これを体系的に勉強して、いつでも実地に沿った仕事が出来るようにするのがカナダの大学、
オンザジョブトレーニング的に体で覚えていくのが日本式、といった感じです。
私は日本語でセミナーを開いて、難しい内容を簡単な作業へと変換する作業をしています。
今後もカナダの薬剤師にチャレンジする予定の方は是非ご連絡ください。
孤独になりがちな長い道のりをサポートしていきます。
2014年9月7日日曜日
予備知識 - 薬局実習について 8 「経験談1」
インターンとして薬局実習で遭遇するトラブルについて書いてきましたが、もちろん、自分にもそういう時期がありましたので、ここで紹介しましょう。
これまでの流れを振り返って対応させていきますが、私の場合は親切半分・意地悪半分で質問攻めしてくる薬剤師には出会いませんでした。どちらかと言うと、分からないことを分からないと言えば親切に答えを教えてくれるタイプの薬剤師ばかりに囲まれていました。ただ、それまでに何度もOSCEそのものに失敗していましたから、もっと厳しいプリセプターに当たっても良かったのかもしれないと、今になれば思いますが、もちろんインターン当時は余計なストレスがなくてラッキーだったというのが本音です。実習途中にCP3のクラスメートと話をしたところ、「君の実習先が一番のアタリだったようだ。」といわれるほど、各々が実習先での質問攻めに悪戦苦闘していました。私と同時期にCP3の学生として実習に行ったEさんは、毎日帰宅後に号泣しない日はないという日々を過ごし、最終的には耐えられずに当時実習全般の管理をしていたUBCの担当スタッフに相談に行きました。このスタッフが、プリセプターに電話でインタビューをし、その後の状況は少し楽になったといっていましたが、できれば薬局実習は泣かずに済ませたいものです。薬局の選別と受け入れは非常に難しいものであると感じました。
私が非常に苦労したのは、レポートを期間内に仕上げるという作業でした。当時は2ヶ月間の実習で、1ヶ月が終わった時点で一度プリセプターと面談をしますが、私はこの時点で提出すべきレポートがほとんど出来上がっていませんでした。特にサボっていたわけではありませんが、毎日帰宅すると疲れてしまい、十分な努力をしていなかったというのが理由でした。週末などはちゃんとあったわけですからね。では面談後に何が起こったかといえば、とりあえずタイムリーに仕事ができていないことを注意され、その後個別カウンセリングルームに閉じ込められ、レポートの作成を迫られました。ほとんど消化作業のようにレポートを作成しなければならないこのプロセスはあまり好きではなく(だから終わっていなかったかも?)、これ自体は苦痛でしたが、家に帰って作業しなくても済んだのでまあまあ有難いことでした。面談で話のあったその他の項目で印象深かったのは、「君は失敗を恐れずに色々な仕事にトライするので、これはいいコトだ」というコメント。現地の学生であっても、控えめにしすぎるがために、「もっとちゃんと業務に手をつけること!」と注意されることがたまにはあるようです。ポイントは、「実習中は失敗しても当たり前。とにかく当たって砕けて、体で覚える!」ことでしょうか。ほんとは実習生の身分でもそうなんですが、薬剤師になったら尚更のこと、とにかく失敗は許されませんからね。
これまでの流れを振り返って対応させていきますが、私の場合は親切半分・意地悪半分で質問攻めしてくる薬剤師には出会いませんでした。どちらかと言うと、分からないことを分からないと言えば親切に答えを教えてくれるタイプの薬剤師ばかりに囲まれていました。ただ、それまでに何度もOSCEそのものに失敗していましたから、もっと厳しいプリセプターに当たっても良かったのかもしれないと、今になれば思いますが、もちろんインターン当時は余計なストレスがなくてラッキーだったというのが本音です。実習途中にCP3のクラスメートと話をしたところ、「君の実習先が一番のアタリだったようだ。」といわれるほど、各々が実習先での質問攻めに悪戦苦闘していました。私と同時期にCP3の学生として実習に行ったEさんは、毎日帰宅後に号泣しない日はないという日々を過ごし、最終的には耐えられずに当時実習全般の管理をしていたUBCの担当スタッフに相談に行きました。このスタッフが、プリセプターに電話でインタビューをし、その後の状況は少し楽になったといっていましたが、できれば薬局実習は泣かずに済ませたいものです。薬局の選別と受け入れは非常に難しいものであると感じました。
私が非常に苦労したのは、レポートを期間内に仕上げるという作業でした。当時は2ヶ月間の実習で、1ヶ月が終わった時点で一度プリセプターと面談をしますが、私はこの時点で提出すべきレポートがほとんど出来上がっていませんでした。特にサボっていたわけではありませんが、毎日帰宅すると疲れてしまい、十分な努力をしていなかったというのが理由でした。週末などはちゃんとあったわけですからね。では面談後に何が起こったかといえば、とりあえずタイムリーに仕事ができていないことを注意され、その後個別カウンセリングルームに閉じ込められ、レポートの作成を迫られました。ほとんど消化作業のようにレポートを作成しなければならないこのプロセスはあまり好きではなく(だから終わっていなかったかも?)、これ自体は苦痛でしたが、家に帰って作業しなくても済んだのでまあまあ有難いことでした。面談で話のあったその他の項目で印象深かったのは、「君は失敗を恐れずに色々な仕事にトライするので、これはいいコトだ」というコメント。現地の学生であっても、控えめにしすぎるがために、「もっとちゃんと業務に手をつけること!」と注意されることがたまにはあるようです。ポイントは、「実習中は失敗しても当たり前。とにかく当たって砕けて、体で覚える!」ことでしょうか。ほんとは実習生の身分でもそうなんですが、薬剤師になったら尚更のこと、とにかく失敗は許されませんからね。
2014年9月4日木曜日
セミナー日にち変更→9月11日(木)
これまで9月13日に予定していたセミナーですが、
諸事情により、9月11日(木)に変更いたします。
日にち:9月11日(木)
時間:8時30分~11時30分
場所:バンクーバーダウンタウン。参加申込み後、お知らせします。
内容:薬局業務そのものと実地試験に備えるための服薬指導のトレーニングです。
日本からカナダの薬剤師に挑戦している人の大半が、最終的にはやはり「英語」にバリアを感じています。しかし、薬局実務に限って言えば、ある程度の決まった表現に基づいて、ある程度の決まった内容を組み合わせていくことで、最低限の仕事が出来るようになります。発展した内容というのは、あくまで基本的な内容の積み木にすぎません。
日本人挑戦者にとってのこれまでの問題は、服薬指導時のコツや英語の表現そのものを誰かに教えてもらう機会がないことでした。そこで、今回のセミナーでは、服薬指導のコツをはじめから日本語で論理的に、でもサラリと説明し、またその場で訓練します。「なんだ、こう言えばいいだけなのか!」と、納得してもらったうえで、その場で練習して自身をつけてもらいます。
参加希望の方は、右の連絡フォームからご連絡ください。
宜しく願い致します。
諸事情により、9月11日(木)に変更いたします。
日にち:9月11日(木)
時間:8時30分~11時30分
場所:バンクーバーダウンタウン。参加申込み後、お知らせします。
内容:薬局業務そのものと実地試験に備えるための服薬指導のトレーニングです。
日本からカナダの薬剤師に挑戦している人の大半が、最終的にはやはり「英語」にバリアを感じています。しかし、薬局実務に限って言えば、ある程度の決まった表現に基づいて、ある程度の決まった内容を組み合わせていくことで、最低限の仕事が出来るようになります。発展した内容というのは、あくまで基本的な内容の積み木にすぎません。
日本人挑戦者にとってのこれまでの問題は、服薬指導時のコツや英語の表現そのものを誰かに教えてもらう機会がないことでした。そこで、今回のセミナーでは、服薬指導のコツをはじめから日本語で論理的に、でもサラリと説明し、またその場で訓練します。「なんだ、こう言えばいいだけなのか!」と、納得してもらったうえで、その場で練習して自身をつけてもらいます。
参加希望の方は、右の連絡フォームからご連絡ください。
宜しく願い致します。
2014年9月1日月曜日
収入の現実
今日は少し実習から離れて、薬剤師の収入の話です。もっと正確に言うと、税金の話です。このような話は、カナダで実際に仕事をして給与明細を手にするまでは、あまり気付かない人も思いますのであえて書いておきます。
http://www.tax-services.ca/ british-columbia-tax-brackets- bc-income-tax-rates/
所得があれば、税金が取られます。そしてその所得税には連邦所得税と州所得税の2種類があります。これらは累進課税方式となっていますから、所得が増えれば増えるほど、税金としてひかれる金額も大きくなります。
肝心の薬剤師の収入の額ですが、この1、2年は、新卒の薬剤師は本当に安いところで時給20ドル台(小売の薬局の場合)という会社もあるというのを人づてに聞いたことがあります。これは近年ジェネリック薬の保険償還額が削減されたことと関係があります。しかし、それ以前から働いている人の場合、これも個人的な聞き取りの結果に過ぎませんが、バンクーバー市内では時給30~40ドル、僻地で時給40ドル台、薬局マネージャーで時給50ドル以上というのが相場だそうです。ただ、一般的にカナダの東の方では時給が高くなるとも聞いたことがあります。しかし問題は、その収入にかかってくる所得税です。下の表はTax-services.caというウェブサイトからコピーしたもので、薬剤師の収入は大体下から2つのグループに入ってきます。パッと見て分かるように、とにかく総収入の40%以上は税金として引かれます。つまり、(超)単純計算をすると、額面での年収100,000ドルの人の手取りの金額は60,000ドルになってしまいます。またそこからMSPや生命保険、場合によっては家のローン、車のローン、教育費、日本への一時帰国に必要な費用などなど、もろもろの出費があるわけですから、最終的に日本で薬剤師をしていた時の収入とそれほど変わらない、またはもしかしたらマイナス(!)という人も出てくるかもしれません。これからチャレンジする人は、このような内容も是非参考にしてください。
Listed below are the sample of the combined British Columbia and federal personal income tax rate brackets for the Year 2014:
| Taxable Income | Tax Brackets & Rates |
| Up to $43,561 | 21% |
| $43,562 to $87,123 | 32% |
| $87,124 to $135,054 | 40% |
| $135,055 and Over | 45% |
2014年8月30日土曜日
予備知識 - 薬局実習について 7 「恐怖心の源」
薬局実習の何がそんなに疲れるかといえば、大きな要素はやはり「電話応対」です。
ある程度仕事の流れに慣れてくると、「じゃあ、電話にも出てみて」の一言が実習生に投げかけられ、そこからはほとんど悪夢の始まりです。外国人薬剤師としては、それ以前に薬局テクニシャン/アシスタントを含むカスタマーサービスを要する業種で否応なく電話応対をした経験をもっていれば、それはかなり役に立つと思いますが、そうでなければ、これほど厄介なものはありません。
電話を通して聞こえてくる英語に慣れていないため、相手の言っていることを理解するのにまず苦しみます。電話の声の主は、ただ単に喋るのが早い人もいれば、曇った声の人もいますし、カナダ以外の国の出身の人であればハナから直す気のない強力なアクセントで喋るために、まあそれらについていけるようになるには時間がかかります。
また、その薬局の仕事にしてもスミからスミまで完璧には把握しない状態で電話に出ますから、例え英語が分かったとしても、相手が何の話をしていて、何を求めているかを理解するのに苦労します。
やはり一番恐怖心を植えつけられるのはドクターからの電話でしょう。概して喋るのが早い上に、ラテン語をそのまま読んでこられたり、いくつもの処方せんの更新を用量の変更とともにベラベラと読み上げられるとこれはほとんど拷問に近いこともあります。患者さんの名前のスペルを書きとめるのも最初の頃は非常に苦労します。
では、その解決策は何かというと、やはり「電話に出続ける」ことでしょう。これ以外に方法はありません。習うよりも馴れろとはこの作業にあるようなもので、電話はそのうち絶対に慣れてきます。電話をとるようになってから数日たって、相手の求めてくる内容の傾向がつかめると、どのような英語をアタマの中で用意すれば良いかがハッキリし、その次の言葉が出やすくなります。でもそのためには数をこなす必要があるのです。
傾向と対策という面では、既に2013年12月のブログの記事でよくある「電話の内容」をまとめましたので、これを以下にコピっておきます。このような内容を意識していれば、電話応対の恐怖心が少しは軽減するかもしれませんので、参考にしてください。
ある程度仕事の流れに慣れてくると、「じゃあ、電話にも出てみて」の一言が実習生に投げかけられ、そこからはほとんど悪夢の始まりです。外国人薬剤師としては、それ以前に薬局テクニシャン/アシスタントを含むカスタマーサービスを要する業種で否応なく電話応対をした経験をもっていれば、それはかなり役に立つと思いますが、そうでなければ、これほど厄介なものはありません。
電話を通して聞こえてくる英語に慣れていないため、相手の言っていることを理解するのにまず苦しみます。電話の声の主は、ただ単に喋るのが早い人もいれば、曇った声の人もいますし、カナダ以外の国の出身の人であればハナから直す気のない強力なアクセントで喋るために、まあそれらについていけるようになるには時間がかかります。
また、その薬局の仕事にしてもスミからスミまで完璧には把握しない状態で電話に出ますから、例え英語が分かったとしても、相手が何の話をしていて、何を求めているかを理解するのに苦労します。
やはり一番恐怖心を植えつけられるのはドクターからの電話でしょう。概して喋るのが早い上に、ラテン語をそのまま読んでこられたり、いくつもの処方せんの更新を用量の変更とともにベラベラと読み上げられるとこれはほとんど拷問に近いこともあります。患者さんの名前のスペルを書きとめるのも最初の頃は非常に苦労します。
では、その解決策は何かというと、やはり「電話に出続ける」ことでしょう。これ以外に方法はありません。習うよりも馴れろとはこの作業にあるようなもので、電話はそのうち絶対に慣れてきます。電話をとるようになってから数日たって、相手の求めてくる内容の傾向がつかめると、どのような英語をアタマの中で用意すれば良いかがハッキリし、その次の言葉が出やすくなります。でもそのためには数をこなす必要があるのです。
傾向と対策という面では、既に2013年12月のブログの記事でよくある「電話の内容」をまとめましたので、これを以下にコピっておきます。このような内容を意識していれば、電話応対の恐怖心が少しは軽減するかもしれませんので、参考にしてください。
- 私のドクターが処方せんを電話でオーダーすることになっています。薬はできていますか?
- リフィル処方せんをお願いします。/ まだファイルにリフィルは残っていますか?
- 自動音声システム(automated system)でリフィルのオーダーが出来ませんでした。
- 薬の配達をお願いできますか?
- 薬の配達をお願いしたのに、まだ手元に届いていません。
- 薬の在庫の問い合わせ(医師・獣医師)
- 薬局のファックス番号は何番ですか?
- ドクターからの口頭での処方せん(verbal order)
- 他の薬局からの電話で、民間保険プランの番号の問い合わせ
- まだインフルエンザの予防接種をしていますか?
- 相互作用の質問
- 薬局は開いていますか?何時まで開いていますか?(クリスマス、クリスマスイブ、1月1日)
- 契約先のケアホームからの問い合わせ。ブリスターパックの注文・変更について。
- 処方せんトランスファーのリクエスト。(すぐに送信しないと、その催促も。)
- Free T3とFree T4の標準値はどれくらいですか?
- 処方せんの有効期限について(=通常処方された日から1年。避妊用ピルは2年。)
- OTCの在庫があるかどうか?
- レンタル搾乳機の在庫と値段
- レンタル松葉杖の在庫と値段
へー、こんなものか、と思って電話にでれば、大して怖くありませんよね。
2014年8月29日金曜日
予備知識 - 薬局実習について 6 「人間関係」
まだまだ終わらない薬局実習の難しさ。今回は薬局スタッフについてです。
処方せんの数や、その他薬局が提供しているサービス(ブリスターパック、糖尿病指導、トラベルクリニックなどなど)に応じて薬局で働く薬剤師の数が決まり、また薬局テクニシャン/アシスタントの数もそれに準じて決定します。あくまで薬局の総収入を山分けして人員を考えますから、「カナダの薬局では、一つの薬局にXX人の薬剤師が働くことになっている」という決まりはありません。仕事の量が多くて、それに伴って薬局としての収入が大きければ大きいほど、働く人の数が増えます。
私が実習生を見ていて大変だろうなと思うのは、ずーーーっと同じ薬剤師と一緒に働くことです。自分だけでなく、相手も多分飽きます。その薬剤師が、どんなに超プロフェッショナルで、教え上手でも、自分の仕事として片付ける必要のあることもありますし、やはり薬局業務は同じ作業を反復という部分が多いからです。この意味では、最低でも2人以上働いている薬局が実習先としては望ましいといえ、またそうすると、それぞれの薬剤師の仕事のスタイルを比べることで、自分に合った形を見つけやすくなります。「あ、この人のように患者さんに説明すればいいんだ!」といった具合です。ちょっとしたモノの言い回しや、ちょっとした作業の順番、仕事の片付け方など、やはり数を見て、色々比べたほうが勉強になります。反面教師のような人がいたら、それは自分の中で勉強と割り切れば言いだけの話ですし、やはり複数の薬剤師のいる薬局であればその人と一緒に過ごす時間は自然に限られてきます。
しかし、実習生として上手く付き合わなければならないのは、薬剤師だけではなく、テクニシャンやアシスタントと呼ばれるスタッフです。ただ単に「テクニシャン」と呼ばれて計数調剤や電話応対、レジ打ち、雑務一般を担当してきたスタッフは、PEBCによる公式の認定試験を受けることで、これまでよりも幅広い仕事ができる「Regulated Pharmacy Technician」へのステップアップの機会を与えられ、この道を選ばない人たちは、「Pharmacy assistant」という括りで呼ばれることになりました。究極的にはPharmacy Assistantは、その仕事に興味があって申し込んできた人であれば誰でも良いという話で、Pharmacy technicianの学校に行ったことがなくてもよいということです。その代わりに「Regulated Pharmacy Technician」よりも給料は安くなります。
給料という話で横道にそれますが、Pharmacy technicianのサラリーで検索するとC$10.75 - C$20.57http://www.payscale.com/research/CA/Job=Pharmacy_Technician/Hourly_Rate
という数字が出てきました。しかし、病院で働いているテクニシャンたちの給料はもっと高いと聞いたことがあります。1年足らず学校にいって、テストに合格して、時給20ドル以上もらえるのであれば、これはかなりいい仕事だと思います。日本で薬剤師が調剤薬局のパート勤務をした場合、最近は時給2000円を下まわることもある(!)という話を聞きましたから。
薬局スタッフというのは、一般的にいい人が多いものですが、たまにはソリの合わない人ももちろん出てきます。外国人薬剤師ということで興味をもって話かけてくれる人もいれば、君はその程度の英語力で何故にここにいるのか?本当にこれから薬剤師になるのか?という態度で接してくる人もいるかもしれません。また、薬剤師、テクニシャン、アシスタントに関らず、薬局は一般的に女性の多い職場ですから、日本でいう「お局」のような存在もあれば、人の好き嫌いによる派閥があることだってあります。「女性の多い職場は大変だよ、君!」と私にアドバイスしてくれた人は、1人や2人ではありません。実習生という立場では、もちろんそのような人間関係の渦に巻き込まれる必要はありませんから、自分のやるべきことを淡々とこなしていけば良いだけです。でも、やはり色々な人が集まって仕事をしている場所であることを知っておいて損はありません。よくよく考えてみれば、日本でもそういうことはよくあると思いませんか?国境を越えても同じような問題は存在するということです。
ちなみに何かの勉強会で聞いた話ですが、過去にどなたかが研究した結果によると、薬局で一番多いトラブルは「薬剤師とアシスタント/テクニシャンの人間関係」だとか。そんな場所へ飛び込んでいく日本人薬剤師へアドバイスの言葉をかけるとすれば...「実習生としてその薬局にいる期間は限られていますから、できるだけニュートラルにいきましょう!」。
処方せんの数や、その他薬局が提供しているサービス(ブリスターパック、糖尿病指導、トラベルクリニックなどなど)に応じて薬局で働く薬剤師の数が決まり、また薬局テクニシャン/アシスタントの数もそれに準じて決定します。あくまで薬局の総収入を山分けして人員を考えますから、「カナダの薬局では、一つの薬局にXX人の薬剤師が働くことになっている」という決まりはありません。仕事の量が多くて、それに伴って薬局としての収入が大きければ大きいほど、働く人の数が増えます。
私が実習生を見ていて大変だろうなと思うのは、ずーーーっと同じ薬剤師と一緒に働くことです。自分だけでなく、相手も多分飽きます。その薬剤師が、どんなに超プロフェッショナルで、教え上手でも、自分の仕事として片付ける必要のあることもありますし、やはり薬局業務は同じ作業を反復という部分が多いからです。この意味では、最低でも2人以上働いている薬局が実習先としては望ましいといえ、またそうすると、それぞれの薬剤師の仕事のスタイルを比べることで、自分に合った形を見つけやすくなります。「あ、この人のように患者さんに説明すればいいんだ!」といった具合です。ちょっとしたモノの言い回しや、ちょっとした作業の順番、仕事の片付け方など、やはり数を見て、色々比べたほうが勉強になります。反面教師のような人がいたら、それは自分の中で勉強と割り切れば言いだけの話ですし、やはり複数の薬剤師のいる薬局であればその人と一緒に過ごす時間は自然に限られてきます。
しかし、実習生として上手く付き合わなければならないのは、薬剤師だけではなく、テクニシャンやアシスタントと呼ばれるスタッフです。ただ単に「テクニシャン」と呼ばれて計数調剤や電話応対、レジ打ち、雑務一般を担当してきたスタッフは、PEBCによる公式の認定試験を受けることで、これまでよりも幅広い仕事ができる「Regulated Pharmacy Technician」へのステップアップの機会を与えられ、この道を選ばない人たちは、「Pharmacy assistant」という括りで呼ばれることになりました。究極的にはPharmacy Assistantは、その仕事に興味があって申し込んできた人であれば誰でも良いという話で、Pharmacy technicianの学校に行ったことがなくてもよいということです。その代わりに「Regulated Pharmacy Technician」よりも給料は安くなります。
給料という話で横道にそれますが、Pharmacy technicianのサラリーで検索するとC$10.75 - C$20.57http://www.payscale.com/research/CA/Job=Pharmacy_Technician/Hourly_Rate
という数字が出てきました。しかし、病院で働いているテクニシャンたちの給料はもっと高いと聞いたことがあります。1年足らず学校にいって、テストに合格して、時給20ドル以上もらえるのであれば、これはかなりいい仕事だと思います。日本で薬剤師が調剤薬局のパート勤務をした場合、最近は時給2000円を下まわることもある(!)という話を聞きましたから。
薬局スタッフというのは、一般的にいい人が多いものですが、たまにはソリの合わない人ももちろん出てきます。外国人薬剤師ということで興味をもって話かけてくれる人もいれば、君はその程度の英語力で何故にここにいるのか?本当にこれから薬剤師になるのか?という態度で接してくる人もいるかもしれません。また、薬剤師、テクニシャン、アシスタントに関らず、薬局は一般的に女性の多い職場ですから、日本でいう「お局」のような存在もあれば、人の好き嫌いによる派閥があることだってあります。「女性の多い職場は大変だよ、君!」と私にアドバイスしてくれた人は、1人や2人ではありません。実習生という立場では、もちろんそのような人間関係の渦に巻き込まれる必要はありませんから、自分のやるべきことを淡々とこなしていけば良いだけです。でも、やはり色々な人が集まって仕事をしている場所であることを知っておいて損はありません。よくよく考えてみれば、日本でもそういうことはよくあると思いませんか?国境を越えても同じような問題は存在するということです。
ちなみに何かの勉強会で聞いた話ですが、過去にどなたかが研究した結果によると、薬局で一番多いトラブルは「薬剤師とアシスタント/テクニシャンの人間関係」だとか。そんな場所へ飛び込んでいく日本人薬剤師へアドバイスの言葉をかけるとすれば...「実習生としてその薬局にいる期間は限られていますから、できるだけニュートラルにいきましょう!」。
2014年8月27日水曜日
予備知識 - 薬局実習について 5 「料金計算」
薬局実習についての話を書いていますが、要するにここで伝えようとしているのは実習に際して、「本当は大切なのに誰も教えてくれない」ことです。
前回はパソコンが使えることの重要性、ひいてはタイピングスキルがどれだけ大切かということを書きましたが、タイピングをしていると避けて通れないのが費用の計算と、そのオンラインクレームの処理結果の見方です。
この点についてもあまり詳しく教えてくれる人はいませんから、ここでザっと説明しましょう。
でも、一行で表せるほど簡単です。
「調剤費+薬の費用=合計金額」
これが費用の計算方法です。調剤費は、dispensing feeとかprofessional feeとも呼ばれ、最も安いところで5-6ドル(このようなお店の場合、毎年会員費用を支払っている)、通常は9-12ドル程度です。薬局の立地とか、処方せんの集中率とかにはまるで関係なく、まるで好き勝手に薬局が個別に決定できます。
しかし、このdispensing feeについては、政府からの保険償還額の上限が決まっていますから、それを超した額を設定している薬局では、患者さんが差額を負担することになります。
つまり、当たり前ですが、dispensing feeが安い薬局に行けば、薬代は安くなります。
ややこしいと感じるのはここからです。保険の支払いが絡む部分です。
保険は大きく分けて2種類。
公的保険(BC州の場合Pharmacare)と、
民間保険(呼び名はPrivate plan, Third party plan, Extended care planなどどれでも可)があります。
この2種類の保険を合わせて、
「合計金額-公的保険負担額-民間保険負担額=自己負担額」
という式で、自己負担額が決定されます。使ったのは、足し算と引き算のみですね。
ただ、民間保険は加入している人と、していない人がいます。
つまり、加入しているのは公的保険のみという人もいます。
公的保険といっても、最もメジャーな保険プラン(BC州ではFair Pharmacare)では、免責金額方式をとっているため、薬を滅多にのまず、また免責金額が高い人は、たまに薬を買うと100%自己負担です。
民間保険は、負担割合が決まっていたり、定額の負担額が決まっていたり、免責金額が設定してあったりなかったりと、内容は本当に様々です。
その他にもWCB(労災)、RCMP(国家騎馬警察隊)、IA(Indian Affairs、ファーストネーション)、DVA(Department of Veterans Affairs、退役軍人 )といった保険を持つ人がいますが、その場合は基本的に費用が全てカバーされ、自己負担はゼロとなります。
前回はパソコンが使えることの重要性、ひいてはタイピングスキルがどれだけ大切かということを書きましたが、タイピングをしていると避けて通れないのが費用の計算と、そのオンラインクレームの処理結果の見方です。
この点についてもあまり詳しく教えてくれる人はいませんから、ここでザっと説明しましょう。
でも、一行で表せるほど簡単です。
「調剤費+薬の費用=合計金額」
これが費用の計算方法です。調剤費は、dispensing feeとかprofessional feeとも呼ばれ、最も安いところで5-6ドル(このようなお店の場合、毎年会員費用を支払っている)、通常は9-12ドル程度です。薬局の立地とか、処方せんの集中率とかにはまるで関係なく、まるで好き勝手に薬局が個別に決定できます。
しかし、このdispensing feeについては、政府からの保険償還額の上限が決まっていますから、それを超した額を設定している薬局では、患者さんが差額を負担することになります。
つまり、当たり前ですが、dispensing feeが安い薬局に行けば、薬代は安くなります。
ややこしいと感じるのはここからです。保険の支払いが絡む部分です。
保険は大きく分けて2種類。
公的保険(BC州の場合Pharmacare)と、
民間保険(呼び名はPrivate plan, Third party plan, Extended care planなどどれでも可)があります。
この2種類の保険を合わせて、
「合計金額-公的保険負担額-民間保険負担額=自己負担額」
という式で、自己負担額が決定されます。使ったのは、足し算と引き算のみですね。
ただ、民間保険は加入している人と、していない人がいます。
つまり、加入しているのは公的保険のみという人もいます。
公的保険といっても、最もメジャーな保険プラン(BC州ではFair Pharmacare)では、免責金額方式をとっているため、薬を滅多にのまず、また免責金額が高い人は、たまに薬を買うと100%自己負担です。
民間保険は、負担割合が決まっていたり、定額の負担額が決まっていたり、免責金額が設定してあったりなかったりと、内容は本当に様々です。
その他にもWCB(労災)、RCMP(国家騎馬警察隊)、IA(Indian Affairs、ファーストネーション)、DVA(Department of Veterans Affairs、退役軍人 )といった保険を持つ人がいますが、その場合は基本的に費用が全てカバーされ、自己負担はゼロとなります。
2014年8月24日日曜日
セミナー→9月13日(土)
11月の試験が、あっというまにやってきます。
ということで、勉強会を開きたいと思います。
日にち:9月13日(土)
場所:未定(バンクーバーダウンタウン)
時間:800-1130
定員:7
費用:$40
今回のタイトルは「服薬指導と問題解決のトレーニング」で、
目的は「とにかく練習、その場で修正!」することです。
将来薬剤師として働くことを想定し、患者指導について特訓形式をとり、
短時間の間にカウンセリングと問題解決のコツを掴んで頂きます。
この11月でなくても、近いうちに受験を考えている方なら誰でも参加できます。
右の連絡フォームから、御連絡下さい。
ということで、勉強会を開きたいと思います。
日にち:9月13日(土)
場所:未定(バンクーバーダウンタウン)
時間:800-1130
定員:7
費用:$40
今回のタイトルは「服薬指導と問題解決のトレーニング」で、
目的は「とにかく練習、その場で修正!」することです。
将来薬剤師として働くことを想定し、患者指導について特訓形式をとり、
短時間の間にカウンセリングと問題解決のコツを掴んで頂きます。
この11月でなくても、近いうちに受験を考えている方なら誰でも参加できます。
右の連絡フォームから、御連絡下さい。
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