保険制度の都合上、カナダでは医薬品費の自己負担は非常に高額になることがあります。特に昨今頻繁に処方されるようになった生物学的製剤などに関しては、素晴らしい薬がこの世の中に存在するのに高すぎて買えない!という状況さえも発生します。
そこで製薬会社が自ら支払いサポートプログラムを立ち上げ、患者さんの手に薬が届きやすいようにしています。例としては、Amgen社のEnbrel、Prolia、Neupogenなどです。このようなペイメントサポートプログラムと連絡をとりあい、患者さんが金銭的な心配をすることなく薬を受け取れるようにすることも薬剤師の一つの大事な仕事ですが、もちろんアシスタントやテクニシャンがこのような仕事を担当することもあります。
具体的な作業としては、オンライン請求に使えるように発行されたディスカウントコードをレセコンに入力したり、電話で伝えられたビザカードの番号を利用して、患者さんに高額な負担がかからないようにします。
あまりに高額の伝票が出てきたら、本当にその患者さんが支払いをできるのか?何かしらの割引手段があるのか?等、常に確認する習慣を身につけなければなりません。
薬を全て準備したあとで、「この薬は高いので買えません。キャンセルしてください。」などと言われた日には、高額な在庫を抱えることにもなりかねず、これは経営上良いことではありません。
参考 Amgen
https://www.amgen.ca/english/patients/patient_assistance.html
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