それというもの、皮膚からバイキンが入った=感染した→原因菌はS. aureus(黄色ブドウ球菌)であることが多い(もちろん複数の場合もあり)→ 抗菌剤を処方→セファロスポリン系がほとんど、という流れになるからです。
薬に入る前に、とりあえず皮膚の感染症の名前を一通り覚えましょう。
impetigo = 膿痂疹 (とびひ)
folliculitis = 毛嚢炎(もうのうえん)
furuncles(boils) = できもの
carbuncles = 癰(よう)、吹き出もの
cellulitis = 蜂巣炎(ほうそうえん)蜂窩織炎(ほうかしきえん)
ちなみによくカナダの人は「スタッフインフェクション(Staph infection)になった」と言いますが、これはStaphylococcus aureusのことを指しています。皮膚にバイキンが入ったら、それは黄色ブドウ球菌であるという構図が頭の中にあるわけです。
1、2年前に、バンクーバーカナックス(アイスホッケー)の選手の一人の手が「スタッフインフェクション」になったのですが、これがなかなか治りませんでした。いつも手袋をはめて、競技の性質上とても摩擦も激しいので、治癒が難しかったのでしょう。スポーツニュースでは頻繁に「彼の手は今もスタッフインフェクションで・・・」といっていました。
こんなふうに話を繰り返したらもう覚えられますね。皮膚の感染症は、ほとんどが黄色ブドウ球菌=Staph aureusです。
また日本語で皮膚感染症の概念を知るには、マルホさんのこちらの記事が分かりやすかったです。
http://www.maruho.co.jp/medical/academic/fukuyakushidou/201008bacterialskininfection.pdf
http://www.maruho.co.jp/medical/sikkan/noukashin/pdf/keikoukinyaku_sentaku_point.pdf
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