やはりプリセプター(実習生を受け入れる薬剤師)も人ですから、
色々背負って日々の仕事をしているというのが前回の話。
でも、仕事や、実習生に対しての態度、教え方は、
やはりプロフェッショナルであって欲しいところです。
しかも相手が外国人薬剤師となれば、ちょっとくらいはエキストラの努力を惜しまないで欲しいなという思いは自然に湧いて来ます。何しろ英語で仕事を覚えることにプラスして、異文化への順応というプロセスも通過しなければならないのですから。
しかし現実はそんなに甘くはありません。
そんな心優しいプリセプターは多分どこにもいないでしょう。
その理由の一つとして、プリセプターにとっては、普通の現地(UBC)の学生の知識レベルと作業効率がベースラインになっているという可能性があります。
そしてこの薬学部 (UBCの場合) 2年時と3年時に組み込まれている薬局実習でやって来る学生というのは、既に薬物治療に精通しており、しかも普段から薬局でアルバイトをしていることが多いので、薬局実習といってもそれは課題の消化が目的であって、未知のことや目新しいことを学ぶ機会では無いというのが現状です。(毎年学生を受け入れる側に立った個人的な見解)
だとすれば、業務に必要なことはココで覚えてしまおうと意気込んでくるのはいいけれど、レセコンもうまく使えず、薬物治療はMCQのテストに向けて現在進行形で勉強中、しかも時には英語もままならない外国人薬剤師が、やや厳しい言葉を浴びせられるのは致し方ないのかもしれません。そして、そのような経験をし、自宅に帰っては悔し涙を流した事がある外国人薬剤師は何人もいます。
これから薬局実習(インターン)に行く人に参考にして頂きたいのは、
一番最初にプリセプターに挨拶に行った時に受けたときの印象と、
実際に自分が業務の中に入ったときに見たり、感じたりする人間像には大きな隔たりがあるかもしれないということ、そしてそのような人間模様を背景にして色々なことをほとんど一から覚えなければならない外国人薬剤師にとっての薬局実習は、かなり大変なものであるということです。
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