2015年1月14日水曜日

薬あれこれ - Fibristal

勤務先の薬局は、製薬会社の方が頻繁に訪問してくれるような立地にないので、新しい薬、稀にしか処方されない薬の情報には精通していないことがあります。というか、していません。OSCEでもそうですが、分からないことがあれば、たとえ患者さんの目の前であっても、その場で調べるのが基本ですから、そうすることはよくあります。ほんとうに昨日かおとといインターネットでみたような新しい薬が処方された場合、薬局のコンピューターにさえ登録されていないこともあるくらいですから。稀にしか見ない薬については、本当に自分の知識が薄いので、添付文書をみるしかありません。Fibristalというのはそんなもののひとつ。Googleして添付文書(product insert, product monograph)をみてみると、

Fibristal (ulipristal acetate) is indicated for:
Treatment of moderate to severe signs and symptoms of uterine fibroids in adult women
of reproductive age who are eligible for surgery. The duration of treatment is limited to 3 months.

これが本番のOSCEだったら、uterine fibroidsって何だっけ?ということから頭がパニックになりかねませんから、予め意味を覚えておきましょう。「子宮筋腫」です。

インターネットでproduct monographを検索すると、20~30ページにも渡るファイルが見つかりますが、通常最後の何ページかに「PART III: CONSUMER INFORMATION」があります。ここに最低限の情報が平易な言葉で書かれていますから、ざっと概要をつかみたいときにはこれを見ると便利です。困ったときのために覚えておいてください。

ちなみにFibristalを製造するActavisという製薬会社は、ジェネリック、新医薬品、バイオシミラー製品を開発、製造、販売する会社で、本社はアイルランドのダブリンにあるそうです。婦人科、泌尿器科、胃腸科、及び皮膚科領域にフォーカスした新薬事業も行っているとのこと。www.actavis.jp/jp/Press/Press/Articles/Actavis+Financial+2013.htm


参考資料
http://www.actavis.ca/NR/rdonlyres/ED44FEEC-4172-461D-9D4E-7C4FC47468EC/0/Fibristal_Product_Monograph_English.pdf

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