また30人分を入荷したので、これでようやくウェイティングリストがなくなりました。
数年前までは筋肉内注射(IM)が基本だったインフルエンザの注射ですが、今では鼻にスプレーするタイプ(intranasal)や、この皮下注タイプ(SC or SubQ)といったように新しいものが続々登場しています。で、薬剤師としては当然この違いを抑え、また患者さんに説明することが非常に重要になってきます。これを順次まとめていきましょう。
今日は鼻粘膜から吸収される比較的新しい「Flumist」です。
注射針が不要な為、子供には人気のようです。
使用方法も含め、BCCDC(カナダBC州の疾病管理センター)によるPDFはQ&Aがよくまとまっていますので、一度読んでみてください。
http://www.bccdc.ca/NR/rdonlyres/F31CC766-A10D-46E7-8ADD-47275F6B81C5/0/BCCDC_QA_FOR_LAIV_AUG_12final.pdf
Flumistの重要なポイントは、Live attenuated virusを使用していることです。
(他はすべてInactivated=不活化ウィルス)
従って、禁忌のポイントとなるのはこちらの患者さんグループです。
- Pregnancy
- Adults and children with immune compromising conditions
つまり適応は2~59歳。
主原料のほかには、
Gentamicin
Egg protein
Gelatin
hydrosylate
Sucrose
Arginine
Monosodium glutamate
が含まれていますから、しっかりとアレルギーチェックをしましょう。
ちなみに昨年の冬前に、BC college of pharmacistから通達があり、薬剤師はこのFlumistを投与してはいけませんということでした。とくに理由は書いてありませんでしたが、Live virusを使った医療行為だからということでしょう。
こちらも参考にしてください。
http://www.flumistcanada.ca/flumistconsumer/en/
写真:http://www.flumistcanada.ca/flumistconsumer/en/whatisflumist/default.asp

明日は、皮下注射タイプのワクチンは「Intanza」を説明します。
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